「…作った事はありますか?」
「手作りチョコ、ですか。…ありますよ。弟と部下にねだられて作った事が」
「…部下?」
「あはは、気にしないで下さい」
「あの…では、私に教えて頂けないでしょうか?」
「俺がエイリーク様に?けど、普段料理習ってる先生が…」
「こういうのは少し恥ずかしいので…けれどフォルデなら、私の気持ちを汲んで下さるかと…」
「!…ああ…そういう事でしたか」
「はい…」
「いいですよ、俺で良ければ喜んで」
「!ありがとうございます!」
「エイリーク様のお願いを、俺が断る訳ないじゃないですか」
「はい。一緒に、作りましょうね」(ギュっと手を握る)
「一緒……そうですね、教えるだけじゃなんですし。作って親しい人に配るかな」
「私にも下さいますか?」
「勿論」
「それなら、兄上にも…羨ましがられてしまいますから」
「はは、当然エフラム様にも差し上げますよ。俺はあの方にお世話になりまくってますから」
「それは、兄の方だと思いますけど」
「いえいえ」
* * *
「…というわけで、フォルデとチョコを作ることになりました。アピール成功ですよ兄上」
「グッジョブエイリーク!!お前はなんて兄想いなんだ…!ありがとう!」
「そんなに喜んでもらえるなんて」
「ああ…フォルデが俺に手作りチョコ…!」
「フフ、本当に兄上はフォルデが大好きですね」
終幕。
…エイリークが黒いと友人に言われましたが、そうじゃないからっ!台詞だけだと見えなくもないけど!
たまたまアピール成功しちゃったのを報告してるだけだから。
エフラム様どんどんテンションおかしくなってますが気にしないで下さいギャクですし(笑)
一応、バレンタイン絵に繋がるネタでした。あの絵のチョコは市販ものっぽいですけど(苦笑)
(2006.2.14)